スーパーの野菜売り場に行くと大玉トマトやミニトマトなど様々な種類が並べられているトマト。実は世界に約8000種が存在し、日本だけでも約120種のトマトがあるようです。
大玉、中玉などサイズの違いは分かりやすいですが、加熱用トマトやフルーツトマトなどは「聞いたことはあるけど何が違うのかはわからない」と言うものもあると思います。そこで今回は、様々なトマトの種類について解説していきたいと思います。
トマトのサイズ
一般的にトマトのサイズには大玉、中玉、ミニトマトの3種類が存在します。それぞれの特徴と主な品種を紹介したいと思います。
大玉トマト
最もポピュラーで品種の数も多いのが大玉トマトです。重さが200グラム以上になる品種です。
主な品種は、タキイ種苗の「桃太郎シリーズ」、サカタのタネの「王様トマトシリーズ」や「りんか409」などがあります。
中玉トマト
中玉は大玉とミニの中間サイズのトマトになります。サイズはちょっと中途半端ですが、水分ストレスを与えて栽培したフルティカなどは甘さと酸味のバランスが良く、とても美味しいです。
主な品種は、フルティカ、湘南ポモロン、シンディスイート
ミニトマト
お弁当に入れたり、サラダに添えたり、ちょっとした彩りにも使えて重宝するミニトマトですが、サイズとしては10~30グラム前後の品種になります。赤だけではなく黄色や緑など様々な色の品種があります。
主な品種は、千果、アイコ、イエローミミなどです。
トマトの色による分類
トマトの色は主にピンク系と赤系に分類されます。ピンク系は桃太郎など日本の品種に多く、生で食べることが一般的な品種です。皮が薄く甘みがあるのが特徴です。
赤系は海外品種や加熱用トマトに多い品種です。皮が厚くしっかりしていて、味もピンク系に比べ酸味が強いものが多いです。
ピンク系や赤系以外にも緑、黄色、黒など様々な色の品種が存在します。
使い方や栽培方法による分類
サイズや色の違いについて解説してきましたが、他にも使い方や栽培方法の違いなどでも分類することが出来ます。ここではテレビなどのメディアでよく取り上げられるフルーツトマトと、最近徐々に増えてきた加熱用トマトについて解説していきます。
フルーツトマト
テレビなどでも取り上げられることが多く、よく耳にすることが多いフルーツトマトですが、「フルーツトマト」という品種があるわけではなく、主に大玉トマトを栽培する際に水分量を調節して甘く育てたものがフルーツトマトと呼ばれます。トマトのお尻の部分にスターマークという白い線が入っているのが特徴です。
フルーツトマトを栽培する際に使われることの多い品種としては、桃太郎系の品種やりんか409、ファーストトマト系の品種などです。
加熱用
日本ではトマトを生で食べることが一般的ですが、海外では加熱調理をして食べることが多いです。加熱用トマトは海外の品種に多く、形は楕円形で細長い品種が多いです(丸いものもあります)。水分が少なく皮に厚みがあり、果肉がしっかりしているので、加熱しても煮崩れしにくいのが特徴です。
トマトはグルタミン酸を多く含んでいるため、加熱することでより旨味を感じられます。
主な品種としては湘南ポモロン、サンマルツァーノ、シシリアンルージュ、クックゴールドなどがあります。湘南ポモロンは神奈川で生まれた新品種の加熱用トマトで、リコピンの量が通常の大玉トマトの1.5倍ほどあります。
まとめ
日本の品種だけでも約120種もあるトマト。サイズや色、栽培方法などで様々な分類があることがわかりました。ここで紹介していない品種のトマトもたくさんありますので、いろいろな品種を食べ比べて、楽しんでみてください!